「リラックス生活のすすめ」を読んで

2012年07月17日 17:55 | コメント(0) | トラックバック(0)
リラックス生活のすすめ―脱ストレス学入門図書館で借りた本「リラックス生活のすすめ―脱ストレス学入門 」を読んで響いたところをメモ。

この本は初版が昭和58年発行だから30年ほど前のものだ。著者はそのころでもすでにひどいストレス社会になってしまったと危惧してリラックス生活をすすめている。

「ストレス菌が猛威をふるう」なんて表現があるぐらい危機感があったんでしょうけど、そこまでストレスを忌み嫌わなくてもいいかなとも感じた。

ストレスについての説明や、日常生活の工夫などあり、リラックス法もいくつか紹介されている。ジェイコブソンの漸進的筋弛緩法シュルツの自律訓練法白隠禅師(はくいんぜんじ)の軟酥(なんそ)の法、なんかが参考になった。

漸進的筋弛緩法は物理的に体を動かしてのリラックス法で、後の2つはイメージを使ったリラックス法と言えるかな。リラックス法はだいたいこの2種類に分類できるのかも。

それ以外に、ちょっと響いたところ。

P.153 より引用
 16世紀のヨーロッパ最高の知性人トマス・モアは名著『ユートピア』を著した。モアは理想郷ユートピアを仮想し、そのユートピア人の考え方や行動を通して真の豊かさや幸福な生活のあり方を説いたのである。
 ユートピア人はみな物的にたいへん豊かである。ほんとうに豊かであるゆえに、物への執着を断つことができて、彼らは質素な生活のほうを好むのであった。
 成金の外国人がこのユートピア国にやって来ると、ユートピア人が質素な生活をしているのを見て、それは貧しいからに違いないと思いこんでしまう。そこで、成金たちは、金製品や宝石をちりばめた所持品を得意顔で見せびらかすのである。
 ユートピア人は、そんなものは子どものオモチャのようなものだとして扱っているので、外国人にこうたずねるのであった。「どうしてそんな金(きん)を眺めて楽しそうにしているのですか」。すると成金たちは、「人間というものは、ゆとりが出てくると、美しいものを観賞したいという気持ちが生まれてくるものなのですよ」(本音は、高価な金をたくさんもっていることを誇示することがうれしいという虚栄心)と言うのであった。
 そこでユートピア人はいう、「黄金の輝きが美しいというのなら、どうしてあなたがたは、日の出の壮麗な金色の美しさを鑑賞しないのですか。それにくらべたら、そんなのはオモチャのようでしょう」
 成金たちはそれでも言った。「そうかもしれないが、このダイヤモンドの輝き、この美しさに優るものはない」。しかし、ユートピア人は首をかしげてつぶやくのであった。「夜空にまたたく、数え切れない、たくさんの星の輝き。それはあなたのいくつかのダイヤとはくらべものにならない美しさなのに」
 成金たちはけっきょく審美への希求ではなく、虚栄にとらわれていたのにほかならない。


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